Webサイトとは「つい、うっかりの存在論」である。

角谷HTML化計画

「むずかしく考えることはない」と、偉そうに葉巻を振りまわしながら、トレヴィラヌスはいった。「ガリラヤの太守がじつにみごとなサファイアを持っていることは、みんなが知っている。何者かがそれを盗むつもりで、間違ってここへ入ったんだ。ヤルモリンスキーが起きていたので、泥棒は殺さざるをえなかった。どうだね、これで?」
 「そのとおりかもしれません。しかし、おもしろくはないですね」と、レンロットは答えた。
J.L.ボルヘス『死とコンパス』(『伝奇集』収録)

2003-07-20(Sun) [長年日記]

■1 机の周りを少し片付ける

職場の私物資料へ簡単にアクセスできなくなったので、少しずつ自宅に持って帰ってきている。まだ半分ぐらいしか持って買ってきてないはずなのだが、作業机周辺がタイヘンなことになっている。少しは周囲を片付けようとヨドバシに行ってデスクトップ棚やら収納BOXを買ってきて、ゴソゴソと片付け。……なんか前より狭苦しく感じるなあ。

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■2 『適応型ソフトウエア開発−変化とスピードに挑むプロジェクトマネージメント』

『重力が衰えるとき』を求めて書店に行ったはずなのだが。第1章の手前までをつまみ喰い:

「訳者まえがき」では、

アジャイル開発は、人間重視や、メンバー間、開発者/ユーザー間の協力関係の重視などを特徴としており、開発者の間では人気が高い。

と現状をふまえたうえで、

しかし、なぜ人間を重視すすべきかなどをヒューマニズムやプログラマの理屈ではなく、自然科学の原理に従って説明したのはおそらく本書が初めてだろう

とひと刺し。確かに、ヒューマニズムやプログラマの理屈では仕事は取れない。だからといって、複雑系科学や複雑適応系理論でもSIベンダは仕事は取れないと思うんだけど。

これはだから役に立たない、という意味ではない。最適型ではなく適応型開発を、現場に持ち込むにはもう一ひねり必要なんだなあ、と。そのまんま提案書には書けないよね、という程度の意味。

思想とプラクティスは駒が出揃いつつあるアジャイル界。ここらで「理論」が出てくるのは頼もしい。「理論」といっても、堅苦しいものではなくて*1、まず最初の登場する「プロジェクトが成功したかどうかの3つのポイント」:

  1. 製品や対象とするシステムがリリースされること
  2. 製品やシステムがその要件(スコープ、スケジュール、リソース、欠陥レベル)を満たすこと
  3. プロジェクト終了時に開発チームが心身ともに健康であること

をを!! ──うむ。同じくハイスミスの手になる『アジャイルソフトウェア開発エコシステム』で、既存のアジャイル・プロセスがどう料理されているのかが楽しみ。邦訳が出る*2までには読み終えておきたいなあ。

関連リンク

*1 といってもケント・ベックの本よりは堅苦しい

*2 8月に出るんだよな?!

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