2003-08-22(Fri) [長年日記]
■1 タイ映画祭2003@国際交流基金フォーラム
2003/09/22(月)〜30(火)。劇場公開したものの見逃している作品も上映される。時期的には巧くいけば結構通えるのではないかと仄かに期待してみる。5回券『バーン・ラジャンの戦い〜11人の勇者』は必見だろうが、混むかなあ:
18世紀アユタヤ王朝時代。ビルマ軍と戦うため、バーン・ラジャン村に11人の戦士が集った。タイ式ボクシングの師範、高僧、水牛を乗りこなす男・・・。やがて村人らも力を結集させ、戦いの火ぶたが切って落とされた・・・。2000年No.1ヒットとなった、史実に基づくタイ版『七人の侍』!
──って、11人いる!!
■2 『ゼブラーマン』の「やればできる度」に期待する
好きな映画のジャンル:「やればできる」な私である*1。『映画秘宝』の2003年10月号に、哀川翔がダメ教師で20世紀少年な本作について、三池崇史のインタビュウが掲載されている。監督はちょっと語りすぎかもしれないが:
- (台本は)暗くないんです。主人公が普通の人だから。ダメなだけで。
- (でも普通の人がヒーローなので)観ている側は(ある意味)辛い。……「明日から俺も頑張らないといけないのかなぁ」って。
この見開き2ページを読むだけで泣きそうなんですけど。
*1 ジャンルとしてのSFやコメディがオブジェクト指向に云うクラスだとすると、このジャンルはアスペクト指向に云う「Crosscutting Concern(横断的関心)」だな。
■3 『アジャイルモデリング以下略』読了
本書の概要については、オージス総研が宣伝かねがね書いてくれているのでそちらを参照。
構成は、結城さんの固有IDのシンプル・シナリオがこれに似た感じ。まず、実装によらない原則とプラクティスが示され、次にそれぞれを実践するにあたっての検討を進められる。そしてXPとRUPでの適用例に進む。最後に、Amblerタンからの餞の言葉が読者に送られる。この第5部が驚愕の構成になっているのだが、それは後述。まずは本筋の話を済ませよう。
本書では全体通じて、アジャイル・モデリングの価値・原則・プラクティスが事あるごとにゴチック体で挿入され続ける。よく言えばわかりやすい、悪くいえばくどい。本書が向き合おうとしていることは以下の2つの比喩(筆者が使用)に象徴されるだろう:
- 「水を十分持たずに砂漠を横切ることを想像してください。これでは身軽すぎます。逆に、同じ砂漠を50キロもの荷物を背負って横切るのはどうでしょうか。今度は重すぎます。」
- 「まだしばらく靴屋の息子がはだしでいるはず」
この状況を認識し、受け止めたうえで、どうすればソフトウェア開発を成功させることができるか。言うは易く、行うは難い。なので、難き行いの方略を述べれば字数も増えようというもの。結果、総数450頁となりましたとさ。アジャイル勝手流で試行錯誤するのも大事だけれど、先人のノウハウからはありがたく学ぶべきだよな。必読!! とまでは推さないが、自分自身は「アジャイル入ってル(Agile Inside)」だと思い込んでいる向きは読んだほうがよい。私はそういうクチだったので、読んでよかった。アジャイルであることは自然で素直なように思えるが、ところがどっこい。不断の努力と研鑚が要求される「道」なのである。あるいは、開発者はアジャイル・モデラーとして存在するのではない。アジャイル・モデラーに成るのだ。
さて問題の第5部。「さらに先へ」と題された第5部はAmblerタンのアジャイルモデリング導入・成功に向けた最後の言葉が述べられるフィナーレなわけだが、この第5部はヨーダの台詞の引用に始まり、モーフィアスの台詞の引用に終わる。アジャイルであることは、ジェダイの騎士であることであり、The Matrixと闘うことなのだ。なぜ気づかない。
最後に勇気づけられる一言。「アジャイルな開発を中傷する人の多くの主張とは逆に、私の経験では、水上歩行のできるメンバーは必要ありません。仕事をやり終えたいと願い、周りと効果的に協力できる開発者がいればよいのです。」私はリー・リンチェイでもトニー・レオンでもない。まずは助言の後段に従うべく明日からも頑張ろう。
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